Amazonで商品リサーチを行うとき、「この商品は月にどのくらい売れているのか」「現在の価格なら、どの程度の売上規模があるのか」を把握したい場面があります。
Amazonの売上推定では、ASINやBSR(Amazon売れ筋ランキング)、販売価格などの情報を組み合わせることで、商品の販売規模や売上規模を概算できます。ただし、Amazonが個別商品の実際の販売数を公開しているわけではないため、推定値はあくまで市場分析や商品比較のための参考データとして扱う必要があります。
この記事の結論
- Amazonの商品を調査するときは、ASIN・マーケットプレイス・カテゴリーなどの条件をそろえて確認する
- BSRや販売データから推定販売数を確認する場合、推定値と実際の販売実績を混同しない
- 推定販売数と販売価格を組み合わせることで、商品の月間売上規模を概算できる
- カテゴリーや期間、ランキングの変動によって販売規模の推定値は変わる
- 販売規模だけで仕入れや販売の可否を判断せず、競合・利益・出品条件なども確認する
AmazonのASINから推定販売数・販売額を確認し、商品リサーチにつなげる基本フロー
ASIN・市場・カテゴリーを確認する
Amazonの商品を調査するときは、まずどの商品を、どのマーケットプレイスで調べるのかを明確にします。
Amazonの商品を識別する代表的な情報がASIN(Amazon Standard Identification Number)です。ASINを指定することで、対象商品を特定して販売規模を確認できます。
また、Amazonのランキングはカテゴリーによって意味合いが異なるため、販売規模を確認するときは、マーケットプレイスとカテゴリーをそろえて比較することが重要です。
売上規模を確認するときに確認したい条件
- ASIN:対象商品の識別番号
- マーケットプレイス:Amazon.co.jpなど、対象とする市場
- カテゴリー:対象商品の属するカテゴリー
- BSR:販売規模を判断するときに参照するランキング順位
- 確認期間:どの時点・期間のデータを基準にするか
特にAmazon.co.jpの商品を調査する場合は、海外マーケットプレイスのデータをそのまま日本市場の販売規模として扱わないよう注意しましょう。
月間販売数と売上規模を確認する
Amazonの商品販売規模を確認する方法には、ランキングやASINをもとに販売数を推定する方法があります。セラースプライトでは、用途に応じて「ライバル商品リサーチ」と「販売数予測」の2つの機能を利用できます。
ライバル商品リサーチで推定販売数・販売額を確認する
ライバル商品リサーチでは、マーケットプレイスと期間を指定したうえで、キーワード、ブランド、セラー名、ASINなどを条件に商品を検索できます。検索結果では、BSR、推定販売数、価格、評価数などの商品データを確認できます。
また、検索結果では月間販売数や月間販売額などの指標を使って商品を比較できます。特定のASINを調べたい場合は、ASINを入力して対象商品を確認するとよいでしょう。
ライバル商品リサーチでは、ASINを指定して推定販売数・月間販売額・BSR・価格などの商品データを確認できます。
ライバル商品リサーチを使えば、気になる商品の販売規模を確認しながら、競合商品の売れ行きや価格、レビューなどもあわせて分析できます。
販売数予測でASINの販売数を予測する
販売数予測では、「BSR販売数推定」と「ASIN販売数推定」の2つの方法から、商品の販売数を確認できます。ASIN販売数推定では、対象商品のASINを入力して、日間・月間販売数や過去の販売推移を確認できます。
特定のASINについて販売数の目安を簡単に確認したい場合や、販売規模の変化を確認したい場合は、販売数予測を利用できます。
販売数予測では、ASINを入力して日間販売数・月間販売数や販売数の推移を確認できます。
2つの機能の使い分け: 商品の販売数・販売額・BSR・価格などをまとめて比較したい場合は「ライバル商品リサーチ」、特定ASINの販売数を簡単に予測したい場合は「販売数予測」が適しています。
月間売上は販売数と販売価格から概算する
推定月間販売数を確認できたら、販売価格と組み合わせることで、商品の月間売上規模を概算できます。
基本的な考え方
月間売上の概算 = 推定月間販売数 × 販売価格
たとえば、ある商品の推定月間販売数が500個、販売価格が3,000円だった場合、単純計算では月間売上規模は150万円となります。
ただし、この金額はあくまで販売価格と推定販売数から算出した売上規模の概算です。Amazonの手数料、FBA費用、広告費、仕入れ原価などを差し引いた利益とは異なります。
Amazon売上推定の考え方
Amazonの販売規模を推定するときは、BSRなどのランキングと販売数の関係を利用します。ただし、ランキング順位そのものが販売個数を表しているわけではありません。
セラースプライトの「販売数予測」では、BSRとカテゴリーから販売数を推定する方法に加えて、ASINを入力して販売数の推移を確認する方法も用意されています。
また、「ライバル商品リサーチ」では、ASINなどを指定して商品を調査し、BSR、推定販売数、価格、月間販売数、月間販売額などのデータを比較できます。
販売規模を確認する基本的な流れ
- 対象商品をASINで特定する
- 対象マーケットプレイスを確認する
- カテゴリーとBSRを確認する
- 推定販売数や月間販売数を確認する
- 販売価格と組み合わせて売上規模を概算する
- 過去の販売推移や競合状況も確認する
ランキングと販売数は同じものではない
Amazonの売れ筋ランキングは、商品の販売状況を判断するための重要な指標ですが、ランキング順位そのものが販売個数を表しているわけではありません。
そのため、「BSRが1,000位なら必ず月に○個売れる」といった固定的な換算ではなく、マーケットプレイス、カテゴリー、データ期間などを考慮して販売規模を判断する必要があります。
BSRそのものの意味や表示方法について詳しく知りたい場合は、 AmazonのBSRとは?売れ筋ランキングの見方 もあわせて確認してください。
また、Amazonのランキングがどのように変動するのか、販売数と一致しない理由については、 Amazon売れ筋ランキングの仕組み で詳しく解説しています。
ASINを使った売上推定の例
ここでは、Amazon.co.jpの商品を対象に、ASINを起点として販売規模を確認する基本的な流れを紹介します。
Amazonの商品ページからASINを確認し、カテゴリー、BSR、販売価格などの情報を組み合わせることで、商品の販売規模を分析できます。
ASINを使った検証例
ポイント:ASINだけで実際の販売数や売上高が確定するわけではありません。推定販売数や販売額などのデータを確認し、商品の販売規模を概算します。
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ASIN | 対象商品を特定するための識別子を確認する |
| カテゴリー | 商品の所属カテゴリーとランキングの対象を確認する |
| BSR | 現在または一定期間のAmazon売れ筋ランキングを確認する |
| 販売価格 | 確認日時点の商品価格を記録する |
| 推定販売数 | 販売データをもとに商品の販売規模を概算する |
| 推定売上・販売額 | 推定販売数や販売価格などをもとに売上規模を確認する |
| 確認日 | データを取得した日を記録し、後から比較できるようにする |
実際の商品のデータを確認する
実際に商品を分析する場合は、Amazon.co.jpの商品ページからASINを確認し、カテゴリー、BSR、販売価格などを記録します。
そのうえで、セラースプライトの「ライバル商品リサーチ」を使って対象商品を調査し、推定販売数、月間販売数、月間販売額、価格、BSRなどを確認します。
特定ASINの販売数をより簡単に確認したい場合は、「販売数予測」でASINを入力し、日間・月間販売数や過去の販売推移を確認することもできます。
データ確認時の注意:推定販売数や販売額は実際の販売実績そのものではありません。カテゴリー、BSR、価格、販売状況などによって変動するため、あくまで市場規模や商品の販売可能性を判断するための参考データとして活用してください。
カテゴリーと期間によって推定結果が変わる理由
Amazonの販売規模を推定するときは、ランキングだけでなくカテゴリーとデータ期間にも注意が必要です。
カテゴリーによって販売規模は異なる
同じBSRでも、カテゴリーが違えば対応する販売規模が同じとは限りません。
そのため、Amazon売上推定では「BSRの数字だけ」を比較するのではなく、同じマーケットプレイス・同じカテゴリーを前提として比較することが重要です。
短期間のデータだけでは判断しにくい
Amazonの商品は、セール、季節イベント、広告、価格変更、在庫状況などによって販売状況が変化します。
1日だけのランキングや販売数推定を見ると、一時的な変動を通常の販売ペースとして捉えてしまう可能性があります。
特に季節性の強い商品では、複数期間のデータを比較しながら判断することが重要です。
「現在の売上」と「継続的な販売規模」を分けて考える
商品リサーチでは、現在の販売規模だけでなく、過去からの推移も確認すると判断しやすくなります。
たとえば、一時的にランキングが上昇している商品と、長期間安定して販売されている商品では、仕入れ判断の意味が異なります。
Amazon売上推定の精度と限界
Amazonの販売数や売上規模を推定する機能は便利な分析手段ですが、推定値を実際の販売実績として扱わないことが重要です。
推定値を見るときの注意点
- Amazonが個別商品の正確な販売個数を公開しているとは限らない
- ランキングと販売数には直接的な1対1の関係があるとは限らない
- カテゴリーによって販売規模とランキングの関係が異なる
- 短期的なセールや価格変動によって数値が変動する
- 季節商品は時期によって販売規模が大きく変わる
- 在庫状況などによって観測されるランキングや販売状況が変化する場合がある
セラースプライトの「販売数予測」についても、公式ページで予測値は実際の販売実績とは異なる場合があり、一定の誤差を含む可能性があることが案内されています。
したがって、Amazon販売数の推定値は「この商品は実際に月○個売れている」と断定するためではなく、複数の商品候補を同じ条件で比較するための参考データとして利用するのが適切です。
また、ランキングの意味や「何位なら売れるのか」という判断については、それぞれ独立した観点があります。
Amazonで良い売れ筋ランキングは何位?カテゴリー別に判断する方法 では、固定的なBSR基準ではなく、カテゴリー内の位置や順位推移などを組み合わせた判断方法を解説しています。
売上規模の確認から次の商品を検証する
Amazonの販売規模を確認することは、商品リサーチにおける最初の判断材料の一つです。
実際の商品リサーチでは、販売規模を確認したあとに「その市場に参入する価値があるか」「どの商品をさらに調べるべきか」を判断する必要があります。
Amazonの商品機会を探す
Amazonには、検索や購買行動などから商品開発の機会を探すための商品機会エクスプローラーがあります。利用条件や表示される指標を確認しながら、ニッチ市場を発見する際の参考にできます。
Amazonの商品機会エクスプローラーの具体的な使い方については、 Amazon商品機会エクスプローラーの使い方 をご覧ください。
ニッチ市場を絞り込む
販売規模が大きい商品だけを探すのではなく、需要と競合のバランスを見ることも重要です。
市場規模、競合数、価格帯、季節性などを組み合わせて候補市場を絞り込むことで、より具体的な商品リサーチにつなげられます。
ニッチ市場の探し方については、 Amazonでニッチ商品を見つける方法 で詳しく解説しています。
最終的には商品単位で検証する
市場に需要があっても、すべての商品が販売候補になるとは限りません。
最終的には、販売数、競合、価格、利益、季節性、出品制限、運用負荷などを確認し、商品単位で判断する必要があります。
仕入れ候補の最終判断については、 Amazonで売れる商品の探し方 も参考にしてください。
Amazon売上推定に関するよくある質問
Amazonの売上を正確に調べることはできますか?
第三者がAmazon上のすべての商品の実際の販売数や売上を正確に確認できるとは限りません。セラースプライトなどの販売数推定機能で表示される数値も、参考値として扱う必要があります。
AmazonのBSRから販売数を推定できますか?
BSRを販売規模の推定に利用することはできますが、BSRそのものが販売個数を表しているわけではありません。カテゴリーや期間などの条件を考慮して判断する必要があります。
Amazonの月間売上はどう計算しますか?
基本的には、推定月間販売数に販売価格を掛け合わせることで、月間売上の規模を概算できます。ただし、これは利益ではなく、手数料や仕入れ原価などを差し引く前の売上です。
BSRは何位なら売れる商品ですか?
すべてのカテゴリーに共通する「何位なら売れる」という基準はありません。同じカテゴリー内での順位、順位推移、販売価格、競合状況などを組み合わせて判断することが重要です。
売上推定だけで仕入れ商品を決めてもよいですか?
おすすめしません。販売規模が大きくても、競合が多い、利益が小さい、出品制限がある、価格変動が大きいなどの理由で販売候補から外れる場合があります。販売数や売上の推定値は、商品リサーチにおける判断材料の一つとして利用しましょう。
まとめ
Amazonの販売数・売上規模を調べるときは、ASIN、BSR、カテゴリー、販売価格などのデータを組み合わせて判断することが重要です。
セラースプライトでは、「ライバル商品リサーチ」でASINを指定して推定販売数や月間販売額、BSR、価格などを確認できます。また、「販売数予測」では、ASINやBSRをもとに販売数を予測し、日間・月間販売数や過去の推移を確認できます。
ただし、これらの数値は実際の販売実績そのものではありません。マーケットプレイス、カテゴリー、確認期間、ランキングや販売状況の変動などを考慮し、複数の商品データを比較しながら利用することが重要です。
Amazonの商品リサーチで確認したいポイント
- ASINと対象マーケットプレイスが一致しているか
- カテゴリーを正しく確認しているか
- 推定販売数と実績販売数を混同していないか
- 短期間のランキングだけで判断していないか
- 販売価格だけでなく利益も確認しているか
- 競合、季節性、出品制限なども確認しているか
セラースプライト(SellerSprite) 編集部
Amazon外部サービスプロバイダー(Amazon SPN)として、Amazon市場向けのリサーチツールを提供している私たちは、日々変化するAmazon市場において、セラーの皆様が抱える「何が売れるのか?」「どうすれば利益を出せるのか?」という悩みを解決するための情報を発信しています。
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