この記事でわかること:競合商品の選定基準、ASINの正しい確認方法、ASIN逆引きリサーチの実行手順、自然検索語と広告語の絞り込み方、複数ASIN間の共通語と差分語の見つけ方、商品関連性の評価方法、優先順位付けとデータ出力の実践フローをステップバイステップで解説します。
競合ASINからキーワードを調べるには、「どの競合を選ぶか」「どうやってASINを確認するか」「出力されたキーワードをどう絞り込むか」という一連のプロセスを正しく理解することが重要です。本記事では、SellerSpriteのキーワード逆引きリサーチ機能を使いながら、実際の調査フローをステップバイステップで紹介します。比較対象を選び、複数ASINから共通語と未獲得語を抽出し、商品との関連性を確認して優先順位を付けるまでの実践的な手順を詳しく解説します。
1. 競合商品の選定
ASIN逆引きの精度は、どの競合ASINを選ぶかに大きく左右されます。以下の基準で3〜5個の競合ASINをピックアップしましょう。
- ベストセラーランキング(BSR)が高い:カテゴリ内で上位の商品は、市場で支持されている証拠です。
- レビュー数と評価が充実している:4.0星以上・100件以上のレビューがある商品は、信頼性が高く、安定したトラフィックを獲得しています。
- 自社商品と価格帯・機能・ターゲットが近い:直接的な競合関係にある商品を選ぶことで、より実践的なインサイトが得られます。
- Amazon's Choiceバッジを獲得している:Amazonが推奨する良質な商品は、SEO的にも強いシグナルを持っています。
- バリエーション(サイズ・カラー違い)がある場合は、最も売れているバリエーションを優先して選びましょう。
選定のコツ:トップセラー1商品だけを調査するよりも、異なるタイプの競合(価格帯が違う・訴求ポイントが違う)を複数選ぶことで、より多角的なキーワード戦略が見えてきます。
2. ASINの確認
選定した競合商品の子ASINを正確に確認します。ASINの確認方法は以下の通りです。
- Amazonの商品詳細ページのURL(
https://www.amazon.co.jp/dp/【ASIN】/ の部分) - 商品情報欄に記載されている「ASIN」項目
- SellerSprite拡張機能をインストールすると、商品ページ上でASINが即座に確認可能
⚠️ 必ず子ASINを入力してください
親ASINには実際のリスティング(商品ページ)が存在しない場合が多く、逆引きができません。必ず購入可能なバリエーション(サイズ・カラー別)の子ASINを入力してください。
3. ASIN逆引き実行
SellerSpriteのキーワード逆引きリサーチ機能を使って、実際にASIN逆引きを実行します。
- SellerSpriteにログインし、「キーワード逆引きリサーチ」を開く
- 対象のAmazonマーケットプレイス(例:日本、アメリカ)を選択
- 調査したい競合商品の子ASINを入力
- 「人気ワードを逆引きリサーチ」ボタンをクリック
数秒後、以下のようなキーワードデータが出力されます。
- キーワード(検索語):競合商品にトラフィックをもたらしている実際の検索語
- 月間検索数:そのキーワードがAmazonで1ヶ月間に検索された回数(推定値)
- 注目度(トラフィックシェア):そのキーワードが対象ASINにもたらしたトラフィックの割合(リーフの数で視覚化)
- 検索トレンド:月間検索数の時系列変化
図:SellerSprite キーワード逆引きリサーチの実行画面(ASIN入力と出力結果)複数ASINの効率的な調査方法:バリエーションの多い商品は、画面上に表示される各バリエーションをクリックするだけで、そのバリエーションの注目キーワードをワンクリックで取得できます。また、複数のASINを同時に逆引きすることで、比較分析が容易になります。
4. 自然検索・広告語の絞り込み
出力されたキーワードには自然検索(オーガニック)と広告(PPC / スポンサード)の両方が含まれます。それぞれの特徴を理解して絞り込みましょう。
- 自然検索キーワード:競合商品がAmazonの検索結果で自然に上位表示されているキーワード。商品ページのSEO対策に直接活用できます。タイトルや箇条書き、説明文への組み込みを検討しましょう。
- 広告キーワード:競合がスポンサープロダクト広告でターゲティングしているキーワード。PPCキャンペーンの参考になります。特に、実際に競合が費用をかけてテストした「成果が出ると判断された語」であるため、価値が高いデータです。
以下の観点でさらに絞り込みを行います。
- 自社商品との関連性:機能・用途・ターゲット顧客が一致するか
- 検索ボリューム:大きすぎる(競合が激しい)か、小さすぎる(需要が少ない)か
- 注目度:そのASINにとって本当に重要なキーワードか
- 検索意図:情報探しなのか、購入検討なのか、購入直後なのか
5. 共通語と差分
ASIN逆引きの真価は複数ASINを比較することで発揮されます。選定した複数の競合ASINの逆引き結果を突き合わせて分析します。
- 共通キーワード:複数の競合が共通して獲得している語 → 市場で必須のキーワード。タイトルに必ず含めるべきコアワードです。
- 差分キーワード:特定の競合だけが獲得している語 → 差別化のヒント。自社が差別化を図るべきポイントが見えてきます。
- 未獲得キーワード:どの競合も獲得していないが需要がある語 → ブルーオーシャンの可能性。先行者利益を得られるチャンスです。
実例:ヨガマットカテゴリでの比較分析
トップセラー3商品のASINを逆引きした結果を比較すると:
- 共通語:「yoga mat」「exercise mat」→ 絶対に外せないコアキーワード
- 差分語:「non-slip」「eco-friendly」「extra thick」→ 各ブランドの差別化ポイント
- 未発見語:「yoga mat for beginners」「travel yoga mat」→ ニッチな需要の可能性
このように、共通語で市場のベースを押さえ、差分語で戦略の方向性を決め、未発見語で新たな機会を見出すことができます。
6. 商品関連性
抽出したキーワードが自社商品と本当に関連性が高いかを評価することは、ASIN逆引きの成否を分ける重要なステップです。
- 機能・用途の一致度:そのキーワードが示す機能や用途が、自社商品の特徴と一致しているか
- ターゲット顧客の一致度:そのキーワードで検索するユーザーが、自社のターゲット顧客と一致しているか
- 購買意図の一致度:そのキーワードが「購入検討」段階のユーザーなのか、それとも「情報収集」段階なのか
- ブランドトーンとの一致度:そのキーワードが自社のブランドイメージやポジショニングと合致しているか
関連性評価のコツ:関連性が低いキーワードをタイトルや箇条書きに含めても、コンバージョン率の低下や離脱率の上昇を招く可能性があります。関連性を最優先に評価しましょう。
7. 優先順位と出力
最終的に、以下の基準でキーワードの優先順位を決定し、商品ページや広告に反映します。
優先順位の決定基準
- 優先度 高:検索ボリュームが大きく、自社商品との関連性が高く、競合が既に獲得しているキーワード → タイトルや広告に最優先で投入
- 優先度 中:検索ボリュームは中程度だが、関連性が高く、差別化につながるキーワード → 箇条書きや説明文に組み込む
- 優先度 低:関連性はあるが検索ボリュームが小さい、または競合が強すぎるキーワード → バックエンドキーワードやロングテール広告に活用
データの出力と活用
絞り込みと優先順位付けが完了したら、以下のようにデータを出力して活用します。
- CSV/Excelにエクスポート:チームで共有し、施策の優先順位をすり合わせる
- 商品ページへの反映:選定したキーワードをタイトル・箇条書き・説明文・バックエンドキーワードに組み込む
- PPCキャンペーンの作成:選定したキーワードを広告ターゲットとして設定し、テストを開始する
- 定期的な再調査:市場は常に変化するため、4〜6週間ごとに同様の調査を繰り返す
ASIN逆引きで得たキーワードの実際の商品ページへの反映方法は、リスティングエディターやタイトル最適化ガイドをご参照ください。
よくある質問(FAQ)
競合ASINはいくつ選べばいいですか?
3〜5個がおすすめです。少なすぎると偏った結果になり、多すぎると分析が複雑になります。トップセラー、ミドルレンジ、ニッチ商品など、異なるタイプの競合をバランスよく選ぶことで、多角的なインサイトが得られます。
ASIN逆引きで出てきたキーワードはそのまま使ってもいいですか?
そのまま使うのではなく、自社商品との関連性、検索ボリューム、競合性を評価した上で取捨選択することが重要です。競合が使っているからといって自社にも効果的とは限りません。必ず自社の商品特徴やブランドポジショニングに合わせて調整してください。
自然検索キーワードと広告キーワード、どちらを優先すべきですか?
両方活用するのがベストです。自然検索キーワードは長期的なSEO対策に、広告キーワードは短期的な集客に有効です。特に、自然検索キーワードの上位にランクインしている語を広告でもテストすることで、自然順位と広告順位の相乗効果が期待できます。
ASIN逆引きのデータはどのくらいの頻度で更新すべきですか?
4〜6週間ごとの定期調査をおすすめします。Amazonの検索トレンドや競合のキーワード戦略は常に変化しているため、定期的な再調査が重要です。また、新商品の投入や季節の変わり目など、ビジネス上の重要なタイミングでも追加調査を行いましょう。
競合が多くて選定が難しい場合のコツはありますか?
まずは検索結果の1ページ目(TOP20以内)に表示されている商品の中から、自社商品と価格帯や機能が近いものを3つ選ぶのがおすすめです。また、ライバル商品リサーチ機能を使えば、BSRやレビュー数などの指標を基に効率的に競合を絞り込めます。
著者:セラースプライト(SellerSprite) 編集部
Amazon外部サービスプロバイダー(Amazon SPN)として、Amazon市場向けのリサーチツールを提供している私たちは、日々変化するAmazon市場において、セラーの皆様が抱える「何が売れるのか?」「どうすれば利益を出せるのか?」という悩みを解決するための情報を発信しています。
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