今週の注目:
✨ChatGPT、特定の人物名を入力すると動作が停止することが判明
✨Temu、運営の中国PDD、競争激化で業績失速
✨Coupang、ユーザーデータの流出で16億ウォン近くの罰金を科され
1、ChatGPT
特定の人物名を入力すると動作が停止することが判明
ChatGPTは、webインターフェイスでは「David Mayer」などの特定の名前に対してエラー応答をして会話を終了するが、APIとPlaygroundではこの問題はない。 分析によると、これは以前の法律紛争と関繋があるかもしれない。 しかし、これらのフィルタリング対策は、同じ名前の人の使用や画像注入によるセッションの中断に影響を与えるなどの問題ももたらす。 Ars TechnicaはOpenAIが「David Mayer」のフィルタリングを解除したと指摘したが、「名前フィルタリング」の問題は引き続き注目する必要がある。
情報源:https://www.independent.co.uk/tech/chatgpt-david-mayer-name-glitch-ai-b2657197.html
2、Temu
運営の中国PDD、競争激化で業績失速
中国電子商取引(EC)大手のPDDホールディングスがこのほど、2024年7〜9月期決算を発表した。売上高は前年同期比44%増の993億元(約2兆1000億円)だった。海外向けに展開する格安越境EC「Temu」が売上高の伸びを支えたとみられる。しかし、前年同期比の伸び率は1〜3月期の131%増、4~6月期の86%増に比べ明らかに低下している。
3、Google
オンライン広告での反競争的行為で提訴され
カナダの競争局は2024年11月28日、Googleがオンライン広告市場で反競争的行為を行ったとして、Googleに広告技術ツールの売却や罰金の支払いを求めて提訴した。競争局によると、Googleは広告ツールを違法に結びつけたり、ライバルに不利な取引を強いたりして、市場支配力を乱用し、競争を妨げているとしている。特に、Googleは広告主やパブリッシャーに不利益を与え、広告費を膨らませていると指摘されている。これに対しGoogleは、競争が激しく、広告主やセラーに多くの選択肢があると反論している。
情報源:https://www.reuters.com/technology/canadas-antitrust-watchdog-sues-google-alleging-anti-competitive-conduct-2024-11-28/
4、UniUni
北米で急成長のラストワンマイル配送
カナダの物流スタートアップ「UniUni」は、シリーズC2で3000万ドルを調達し、急成長を続けています。この資金は、米国事業の拡大や倉庫増設、AIを活用した配送サービスの向上に使われ、特にAmazonやSHEIN向けのラストワンマイル配送の強化を目指している。UniUniは、契約ドライバーを活用したクラウドソーシング物流モデルを採用しており、柔軟で効率的な配送を実現している。一方、PDDは今期、出店支援策への巨額投資が影響し、利益が減少。競争激化を受け、アマゾンは新たに低価格商品専門の「Amazon Haul」を開設し、TemuやSHEINといった中国発の格安越境ECに対抗している。
5、Amazon
AWS上で利用可能な生成AIモデルを発表
AWSは2024年12月2日の「re:Invent 2024」で、マルチモーダル生成AIモデル「Amazon Nova」を発表した。これには、テキスト、画像、映像を処理できる「Amazon Nova Micro」「Nova Lite」「Nova Pro」、画像生成の「Nova Canvas」、動画生成の「Nova Reel」などが含まれ、安全性機能も搭載されている。これらは「Amazon BedRock」上で利用可能で、2025年には音声や異なるデータ形式間で処理する新しいモデルも登場予定だ。
6、Shopeeタイ
セラー認証の新ルールをスタート
Shopeeタイは、セラーの認証(Seller KYC)を義務化し、アカウントの安全性向上とユーザー体験の改善を図っている。売り手は、製品を販売する前に身分確認を行い、店舗情報の記入、認証、追加情報の入力を完了する必要がある。期限内に手続きを完了しないと、アカウントが制限または閉鎖される可能性があるため、セラーは早急に手続きを行うことが推奨される。
7、Coupang
ユーザーデータの流出で16億ウォン近くの罰金を科され
2021年と2023年に発生した個人データ流出事件により、韓国の個人情報保護委員会(PIPC)から15億8000万ウォンの罰金を科された。流出したデータには、デリバリー配達員や顧客情報が含まれており、特に顧客の注文情報が異なるセラーに流出したことが問題視されている。さらに、Coupangはアルゴリズム操作や不正貿易行為でも罰金を受けている。
一方、Coupangは第3四半期に過去最高の売上を達成し、収益は79億ドルに増加した。しかし、競合の成長により、競争が激化している状況だ。
情報源:https://techcrunch.com/2024/11/26/amazon-japan-raided-by-anti-monopoly-authorities/