アマゾンは、2026年のプライムデーを6月にグローバルで実施すると発表した。対象市場は米国、欧州、中東、シンガポールなどで、オーストラリア、ブラジル、インド、日本では夏季に順次開催(日本は7月開始予定)となる。
売り手向けに物流・運営・マーケティングの各面で強化策を導入。物流では、中小型バッテリー商品を対象としたAWD倉庫の入庫受付や、美西散貨の入庫基準の最適化を実施。FBM Ship+では自配送売り手向けにコスト・納期を改善し、FISTスマート倉庫移管サービスで繁忙期の入庫遅延を軽減できる。
運営面では、新たに「未充足需要の発見」機能やA+コンテンツのAI最適化ツールを追加。さらに、SPNサービスプロバイダー網を拡大しEUDR対応などのコンプライアンス強化にも対応。アマゾン中国の副社長、宋晓俊氏は「プライムデーは売り手が業績とブランド力を伸ばす重要な機会」と指摘し、専用割引やタイムセール、クーポンの早期登録、商機探知ツールやCreative Agentによる出品最適化を推奨している。
2、アマゾン、2026年第1四半期の純利益が前年比77%増
アマゾンは2026年第1四半期の決算を発表。総売上高は1815.19億ドルで前年同期比17%増、純利益は302.55億ドルと77%増となった。利益増加の大部分はAI企業Anthropicへの投資益168億ドルによるもの。
営業利益は30%増、1株当たり希薄化後利益も75%増を記録。AWSクラウド、北米・国際事業の売上・営業利益は全て増加。2026年第2四半期は売上1940〜1990億ドル、営業利益200〜240億ドルを見込み、前年同期の192億ドルを上回る予想となっている。
3、アマゾンとOpenAI、GPT最強モデルをAWSに数週間内提供
アマゾンAWSは旧サンフランシスコでのイベントで、AI新製品群と企業向けソフトウェア展開を発表。Amazon Quickのアップデート版、物流・採用向けAmazon Connect Decisions/Talentなどを含む。
さらに、数週間内にOpenAIの最強GPTモデルをAWSで提供予定と発表。これにより、マイクロソフトの独占状態に挑戦する形となる。アマゾンはOpenAIに500億ドル投資、OpenAIも今後数年間でAWS上で1000億ドルを利用予定。企業向け製品はMicrosoft、Oracle、Salesforceなど既存ソフトウェア大手への直接挑戦となる見込み。
4、アマゾンの「カート消失」問題が拡大、Temu低価格への対応圧力増
アマゾンでは2026年2月以降、「カート消失(Buy Boxから削除)」問題が売り手に影響している。プラットフォームはTemuなど外部サイト価格を監視し、アマゾン内価格が競争力不足と判断すると自動でカートから商品を外す。
この結果、月間4000点以上販売する出品者でも、申請→一時復活→再度消失というサイクルに陥る事例が多数。外部リンクには偽画像や購入不可商品も含まれるが、アルゴリズムは低価格情報として参照する。
ある商品の総コスト16ドル、販売16.99ドルの場合でも、復活のためには約10.19ドルまで値下げが必要となることもあり、売り手は「赤字販売を強いられる」と懸念。加州の独占禁止訴訟では、アマゾンがランキング操作や全体価格抑制で市場介入している可能性も指摘されている。
5、アマゾン、新AI音声Q&A「Join the chat」で商品ページの対話型購買を実現
アマゾンはAI音声Q&A機能「Join the chat」を導入。ユーザーはAmazon Shoppingアプリのページ上で、音声またはテキストで質問可能。AIショッピングエキスパートが商品特性やレビューを統合し、音声で回答する。
連続対話にも対応し、ユーザーが効率よく情報取得できるよう設計されている。米国で数百万商品ページに適用済み。さらに、Amazon Connectは「Agentic AI」ソリューションにアップグレードされ、顧客サービス・医療管理・サプライチェーン・採用プロセス向けの4モジュールを提供。コンテキスト理解と継続学習型AIで企業運営効率の向上を目指す。
6、日本玩具市場の動向:たまごっちが首位、ボードゲーム・バーチャルアイドルカード人気続く
日本アマゾンが発表した2026年3月の売れ筋玩具ランキングTOP10によると、ボードゲームやカードゲームがランキングの上位を占め、IPとのコラボレーション商品が注目を集める傾向が鮮明となった。特に、バンダイの電子ペット「たまごっちパラダイスシリーズ」が首位を維持し、マテルの「UNO(ウノ)」が2位となった。
ボードゲームカテゴリーでは、リアルな対面交流を重視したパーティーゲーム「音速ホテル」や「itoレインボー版」に加え、アプリ連動型の「平仮名マージャン」や「2025スタッキングゲーム」といった新しい商品もランクインした。カードゲームでは、IPを活用した人気タイトルが上位を占め、「ONE PIECE(ワンピース)」拡張パック、バーチャルアイドル「hololive」のカード、さらに「櫻坂46×Build Divide」のコラボセットなどが売れ行き好調であった。
なお、ランキングの中で唯一、ボードゲームやカードゲーム以外でランクインした商品は、バブルマートの人気フィギュア「Labubu 4.0」で、第9位に位置し、中国ブランドとして日本市場で存在感を示す結果となった。